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2009/11/17

双子と小さいママ誕生!

牧丘に引っ越したのとほぼ同時に判明した相方の妊娠。
初夏はつわり、初秋からの入院。一昨日ついに生まれた。元気な赤ちゃんが出てきた!

彼女は先週からとても血圧が高かった。
ウテメリンの点滴をはずしてからは顕著だった。胎児の成長と相方の体への負担、その負担が血圧という形で計測できていた。血圧は心臓が押し出す血流の強さ。強くなければキチンと循環しないから高くなる。血栓で詰まればまずいことになるし、特に出産時はただでさえ血圧が高くなる。先生と相談して早いとこ出しちゃおうってことになった。

9時過ぎに促進剤の点滴開始。最初は12ml/hrから、40分毎に12mlづつ増やしていった。昼くらいまでは、学校を早退した娘と一緒になんともなく元気にしていた。13時過ぎから周期性の痛みが始まった。促進剤の数値は72ミリリットル、1分くらいの痛みが続く。最初は5分くらい間隔開いていたのが段々短くなる。2時くらいには歩けるうちに陣痛室にってことで、分娩室の横にある薄暗い小部屋に通された。陣痛室には大部屋のよりちょっといいベッドが置いてあるらしい。相方は笑いながら歩いていった。

痛みがだんだん大きくなってくるようで、徐々に顔から余裕がなくなってきた。看護師さんや助産師さんがなんとなく忙しくいろいろ準備をしている。段々痛がらないほうが短くなってきたかな~と思っていたら、分娩室に通された。もちろん娘も一緒に。緑の医療用のエプロンを二人でつけた。リキんでOK、になってから一時間くらいだったかな。16:10に歌が出てきて、16:30に弦が出てきた。鼓の時より短かったし、相方のいきみ方も軽かったように思う。印象的には安産だった。

日も落ちて、お疲れ~無事でよかったね~なんて言いあってたら、相方の様子がおかしい。血圧が落ちず、息が苦しいらしい。酸素マスクをつけると息が整う。寒さを訴え、熱もあった。出産後にはままあるようなので、しばらく様子を見ようなんてことになったけど、いつまでも熱も呼吸も落ち着かなかった。先生が大学病院に搬送しようって話をし始めた。酸素濃度をあげないと息が整わないのは、何らかの事情で肺の機能が低下しているということ。でもここじゃ検査できないので特定できない。だから大学病院で検査と処置を受けてほしい。そう言われた。

疲れているというだけの状態ではなかったので、相方もすぐに納得した。すぐに救急車で搬送された。後ろから車を運転して一人で付いていった。車中は焦りとビビリと悲しさと不安。吐きそうだった。出産に付きまとう死については意識はしていたし、もし相方が娘と自分を残してということも・・覚悟せねばと考えたこともあった。でも双子と長女で3人となると話が全然変わってくる。想像を絶した。でもそれは杞憂だった。

いろんな方にご心配をかけたが、今はもうとうに山を越えた感じ。もうちょっと入院が続くが、ここから先は流れでうまくいくような気がする。気力もあるし、彼女が生理的に元気さを取り戻すために必要な時間を消化していけばいい。とはいっても、大学病院は酷だ。がんばれ。彼女は、週が浅く出てきてしまって育成機で点滴を打たれるハズだった双子の身代わりになってくれたんだと思うようにした。いつも母は偉大だ。


娘は小さなママになると母性全開中だ。相方が入院してから1.5ヶ月、お母さんが死んでしまうかもしれない不安。彼女が独り占めしていた大人の視線が双子達に向けられてしまう寂しさの反面、世話をする側に立つうれしさを感じている(らしい)。なかなか複雑な心境なハズだけど、それもちゃんと受け止めている。出産に立ち会うことも自分で決めた。相方が大きな病院に入院している間、別の病院にいる赤ちゃんの世話は自分がするといてはりきっている。彼女は以前と比べてしっかり者になったように思う。そして今までにないやさしい表情をするようになった。双子の出産で一人娘はお姉さんになった。そのこともとてもうれしい。

2009/11/10

果樹園開園?

近所の畑を借りることになりました!!
ブドウ畑を1.5反、リンゴ畑を2反ほどだ。どれも来年も収穫できる成園というのがすごく幸運だ。
とりあえずほっとしたってところが本音。来年の目処がついた。新たな運にちゃんと乗っかれた感じがする。

畑は8月くらいから増やしたいなと思っていた。とりあえず休耕地の紹介事業をやってる市役所の農地課にいって空きの農地について問い合わせていた。が、わが山梨市中牧地区には休耕地の申請が一つもないらしく・・。あてがなくなっちゃった・・とちょっと焦っていた。近所の方に聞くしかない。けど、自宅の開墾は全部終わっているわけではないから、新しく手を広げる話はなかな切り出しにくかった。

いつも僕らを気に掛けてくれているオーナーの親戚のおばさん。もも、ブドウや柿、なにかといろいろ届けてくれる。御礼にかぼちゃを届けにいった。開いてる畑があれば紹介してもらえないかと相談したら、その場で彼女の畑を貸してくれることになった。他にも探してくれるといってくれた。なんとありがたいことだ。おまけに人参までいただいてしまった。足を向けて寝れない。今年の冬からブドウの世話が始まる。

山梨市市役所はやさしい人たちが多い。僕らが家や農地を探していることを分かってくれていて、いろいろ声を掛けてくれる。先日も近所に空き家が1軒出たってわざわざ立寄ってくれた。その日はなぜかフットワーク軽くその足で空き家を見に行った。オーナー夫婦らは畑をしてくれる人を探してたので是非!とお願いしてみた。そしたら昨日、家にオーナー夫妻の突然の訪問。もし畑を借りたいなら明日の朝、畑に来てほしいといわれた。ちょっとどきどきしつつ、今日伺ったらオーナー夫妻の師匠って人が待っていた。突然畑の説明が始まって、どれが来年からとれるだの品種や作業の種類なんかを教えてくれた。どうやら草生栽培で除草剤は使わない方針らしい。そりゃ、願ったりかなったりだ。嬉々としていたら逆に喜んでくれた。せっかく10年以上除草剤撒かずに土を育ててきたんだから、撒く奴に貸したら一辺で台無しだと教えてくれた。自分はどうやら試験にパスしたみたいだ。なんだか分からんけど人柄がいいことになった(笑)

人生何がどう転ぶか分からない。
でも運を運んでくる波は自分が踏み出した一歩が最初のきっかけだ。
そして助けてくれる人がいる。ありがたいです。

そういうことで、来年はリンゴとブドウがたくさん食べれるようになります。
富士でシードル作りとかどうですかね。

2009/11/03

最近の仕事

相方が入院してから1ヶ月が経った。
24時間点滴を打って、病室で一人で耐える方がどれだけ大変か。そう思うと体を動かすのを止められない。でも倒れては元も子もない。ぎりぎりのところまで攻めるのが面白い。心の健康にも気をつける。楽しくなかったら意味がない。でも体の疲れがちょろちょろ口から毒になって出てくる。そんな日の翌日はあえて何もしない。平日昼間の温泉はとても贅沢だけど、たまにはいいかな。

今の牧丘は日中体を動かすには最高だ。何しろ寒い。動いても汗をかかない。今週は今秋初めて零下になった。鼻先に冬の匂いがする。ここの寒さは強烈だ。いろいろ体を動かすのはほぼ寒さ対策だ。後今月末で生まれるであろう双子や久しぶりに帰ってくる相方が少しでも快適であればいいと思っている。
穴だらけの障子を張替え、障子やふすまと柱の隙間を木でカバーした。家のゆがみはひどく、大きいところで8センチも隙間があった。最初は細長い三角形を作ってやろうと思ったが、手間が相当かかるので取り急ぎ角材を打ち付けて穴をふさぐようにした。見た目?それなり。キチンとやるには家全体を取り組まなければならない。かくして一応穴はふさがったが、障子だけではいささか心許ないので障子の直外にカーテン代わりに帆布をたらすことにした。我が家のスペースは障子が12枚。それだけでも24メートルの帆布が必要。帆布はなにかと使い回しがいいので50メートル巻を1本購入した。布仕事は得意ではないけど、来週あたりはカーテンつくりに没頭かな。

思えば今年は家作りに相当時間を掛けた。でも、マイナスをゼロに持っていく作業がほとんどだ。アパートを借りればほとんどすでに備わっているものばかりだ。8畳2間で家族の寝室とさせてもらっているが、部屋の掃除に始まり、埃対策で天井にベニヤをはり、剥がれかけた壁に珪藻土を塗り、床間と仏間をクローゼットに変え、障子を張替え、ベッドと娘の机を作った。これから、1ヶ月で隣の部屋との間に壁を作り、自分の机を作り、新しいベッドを作る。あぁ、相方の和服をしまう箪笥も作る予定だ。ゾーン0が固まらなきゃ、ゾーン1には入れない。気持ちのいい私的空間がやっぱり必要だ~。

そういえば牧丘に薪ストーブが、ついに!入った。
ようやくリンゴの木が薪になって、暖かい土間で飯が食べれるようになったよ。
まだチェックしてない方是非。

生活の器を作るのが男性。器に魂を入れるのが女性。
男性だけでも女性だけでも具合が悪い。両方が揃って初めて豊かになれると、最近心底思う。