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2009/04/01

暮らしの始まり

家族の風邪が移り発熱で役立たず。
引越最終日には終日牧丘で寝て過ごし、藤野の家とちゃんと別れが出来なかった。
きっとあの家とはまだ縁が残っているのだろう。

友人が引き続き借りることになっている。
あの家には、いずれきちんと世話になったと礼を言いたい。


牧丘の桜は今八分咲きだ。淡いピンクが褐色の山肌に映える。
毎食、食卓に上がる定番の岡菜はいつの間にか腰高になった。
今は一面に咲いた黄色い花と口に残る筋っぽい茎が春の深まりを感じさせる。

そういえば、春の野草が目立ち始めてきた。
いつも間にか、オオイヌノフグリが姿を潜ませ、
群生を始めたヒメノオドリコソウに取って代わられた。
ヨモギも土筆やカラスノエンドウもあちらこちらで顔を出している。
植物達は季節の流れを教えてくれる。

昨晩、相方と一緒に地域の「組」の総会に出席した。
組は、水道、消防、祭、鳥獣害対策等の地域の暮らしの共同体だ。
昨晩は新年度への引継ぎに加え、共同生活を行う自分達が組へ参加することが承認された。
形式的なものだが、近隣の約20世帯で構成される組で正式に仲間の一員として認識された瞬間だった。
借りている土地の石積みを思う度に、この土地を創ってきた先人達の足跡を感じる。
その先人達が同じく引き継いできた共同体を、損得ではなく、この土地同様受け入れたいと思う。

朝、ゆっくり起きて仲間達と庭先で朝食を食べる。
娘と一緒に薪を割り、炭をおこし、七輪でフライパンを振る。
テーブルクロスを掛けた机に出来たての炒め物とパンとコーヒー。
シンプルな食卓。自給率約5%(?)ながらなんとも豊かに感じる食卓。
青空と野鳥達のさえずりが最高の瞬間を演出する。
きっと昨日植えたジャガイモが食卓に上がるころには、もっと素敵な朝が迎えられるだろう。
小さな点が円になったことを再び実感できた瞬間だ。

今日、山梨市牧丘町の住民になった。
住民票を移し、運転免許証の書換えを行い、娘の学校の転入手続きを行う。
まだ段ボールに囲まれての生活だが、早速心地よい暮らしが始まった。

2 コメント:

mori さんのコメント...

いよいよ新しい生活の始まりですね。
おめでとう!!

牧丘の町のみなさんと、そして家族のみなさんとこれからどんな展開が待っているのでしょうね?

また遊びに行きますね~

じの さんのコメント...

悪い!
その段ボールの山
もう少し増やすと思う(笑)

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