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2010/04/06

ブドウに使う農薬って?

そろそろブドウの防除が本格化する時期に入った。
ブドウは相変わらず大地から水を吸い上げ続けている。キツイ温泉の匂いのする黄色い液体を動力噴霧器でハジく。

農薬の散布については今年は農協のご指導通りに撒こうと決めていた。無農薬に切り替えたくても、生態すらよくわかっていないし、圃場の他の生物環境も整っていない。とはいえ、単に農薬散布はいやだ!と思っていても先に進めない。でもご指導通りにと思っていたけどやっぱりいやだ!そもそも何を何に対して撒くのかよくわからんではお話にならないので、JAで作っている防除暦をしっかり調べてみた。

山梨の東の地域で警戒されているブドウの病害虫はいくつもある。黒トウ病、つる割病、褐斑病、晩腐病、灰色カビ病、ベト病、ウドンコ病。高温多湿の時に被害が大きくなるらしい。あと被害を与える虫はサビダニ、カイガラムシ、ヨコバイ類、アザミウマ類、ハマキ虫、トリバ類、ブドウトラカミキリ・・。
たくさんある~。どれもリアルに警戒されているし、被害の報告も新聞に掲載されたりしてるから、「もしからしたら?」羅病するかもっていうレベルでもないらしい。困ったものだ。少なくとも何もしないっていうわけにはいかないようだ。

防除暦にはそれらに対する農薬も20種類くらい記載されている。農薬。虫や菌を殺傷する薬品。調べてみたらいろんな種類がある。毒性も然り。残留農薬も心配だけど、散布時の危険性の方がはるかに高い。なにしろ1000倍~2000倍とはいっても、1回反あたり300リットルを年間を通じて12回も散布する。その中にはサリンと同じ有機リン系の農薬もある。環境ホルモンや発がん性物質などきつい薬剤が使用される。出来るだけ減らしていきたい。出来るだけ早く無農薬栽培を実現したい。

いろいろ本を読みあさってみたら木酢液が結構いいらしい。普通の酢は畑にまいたことがあるけど、結構威力を発揮する。それよりも効果は高いらしい。どれどれ、試してみるか~!木酢液を併用すると葉面散布時の展着力が増加して、薬の量を半分くらいに減らせるらしい。農薬散布時期と使用する薬剤の種類はJAの防除暦通りに、濃度は木酢液を使うから薄めに。その線で減農薬という形で進めてみたい。

ということで、ぶどう畑で最初にはじくのはベンレート水和剤と石灰硫黄剤。
ベンレート水和剤は、ベノミルという化学物質が主成分。ウドンコ病や黒星病等に対する殺菌作用がある。毒性はJAの指定濃度は200倍。1反当り1.5㌔の散布を指導している。うちの畑では、その3分2の濃度にした。発がん性物質かつ環境ホルモンとして考えられている。ちなみにこの農薬、むちゃくちゃ高い。1キロ購入したら8000円!くらいした。ひょえー。
石灰硫黄剤は天然鉱物の農薬。使用しても有機JASに認定される、とても古くからある農薬だ。大敵カイガラムシやハダニ類にも効果がある殺菌殺虫剤だ。自殺で有名な硫化水素はこれにサンポールを混ぜたものらしい・・。毒性としては、眼刺激、皮膚刺激性。この農薬は散布しても問題がないように思う。JAの指定濃度は20倍。うちは同様に3分2の濃度で。

今年のブドウ畑の最低目標は枯らさないこと。確実に来年のさr減農薬につなげられるようにしたい。収量目標は相場の7割。さて、うまくいくかな?

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